原種を調べる -World Checklist of Selected Plant Families (WCSP)

今回はWorld Checklist of Selected Plant Families (WCSP)を使ってランの原種の学名や、シノニム(synonym、異名同種)などを調べる方法と、どんなことがわかるのかを簡単にご紹介します。




こちらがWCSPのトップページです。


属名、属名+種名で検索


これが一番よく使う検索だと思います。トップページのQuick Searchのテキストボックスに検索したい属名、種名を入力して検索します。

属名+種小名で検索すれば、その種の検索結果が確認できます。属名だけでの検索も可能です。属名で検索すると、その属のすべての種が表示されます。

★検索のヒント~ワイルドカードを使う~
スペルが1字でも間違っていると検索できません。自分の持っているラベルのスペルが間違っている時や、うろ覚えの時に便利なのがワイルドカードです。「*」(アスタリスク)を任意の文字列として検索する文字列に混ぜて使います。

例えば、

「Cattleya *iana」(カトレヤ属で、種小名が~ianaで終わる名前という意味)で検索したら、dowiana、gaskelliana、lueddemanniana、percivalianaなどがヒットします。

「Cattleya s*」(カトレヤ属で種小名がsで始まる名前という意味)で検索すると、schilleriana、shofieldiana、schroederaeなどがヒットします。

属名だけで検索すると、シノニムを含め膨大な検索結果が表示されることがありますので、ワイルドカードをうまく使うと便利に使うことが出来ます。


検索結果の見方①




こちらは、「Cattleya labiata」と検索した時の検索結果です。太字で表示されているのがaccepted name(正名)とされているものです。その他はすべてsynonymとされている学名です。


それではCattleya labiata Lindl., Coll. Bot.; t. 33 (1824)をクリックして詳細を確認します。


検索結果の見方②




こちらが学名ごとの詳細のトップ、Name Overviewです。検索結果一覧で太文字で書かれていた学名ですから、「This name is accepted.」と書かれています。
Distributionは分布域です。国名、地域名で書かれています。略語の意味や記載の詳細については画面右側の「About the Checklist」で説明されています。
Lifeformは着生や地生といった生活型(せいかつけい)です。洋ランの場合はepiphytic(着生)、lithophytic(岩生)、geophyte(地生)などが多いです。
Familyは分類学上の「科」です。ラン科であればOrchidaceaeとなります。


次に、Synonymsタブをクリックしてみます。



Synonymsタブをクリックするとシノニムが一覧表示されます。古い種ほど再分類や、統合によるsynonymがたくさん表示されます。


次に、Further informationタブをクリックします。



Further informationタブには、画像や標本などを見ることが出来るリンクが用意されています。さらに情報収集する際に活用してください。

シノニムからAccepted Name(正名)を調べる

検索した学名がシノニムだった場合、Name Overviewはこのような画面になります。



ここでもAccepted Nameは太字で書かれています。クリックすると現在の正名のページを確認することが出来ます。



以上、World Checklist of Selected Plant Families (WCSP)の使い方を簡単にご紹介しました。
洋ランを楽しむ一助になれば幸いです。