RHSからのニュース -2021年10月-

RHS(英国園芸協会)が発行しましたQuarterly Supplement to the International Register and Checklist of Orchid Hybrids APRIL – JUNE 2021 Registrationsより、巻末に収録されているランの登録に関する最新ニュースやお知らせを掲載します。洋ランにご興味のある方には有益な情報もありますので、なるべく正確に日本語訳することをこころがけますが、翻訳のプロではありませんので、訳や理解に誤りがあるかもしれません。その上をご承知の上でお読みください。


今回のSupplementで新たに登録された交配属


Parapapilisia [Prpl.] = Luisia × Papilionanthe × Paraphalaenopsis

Trichotheria [Tco.] = Pelatantheria × Trichoglottis

Xycaste [Xyt.] = Sudamerlycaste x Xylobium


新たに認められたグループ

※交配名の下位分類ともいえるグループの詳細については2016年発行のJOGAレビュー No.23に詳しい記事が載っています。こちらから読めます。

Dendrobium
Raspberry Delight Group.
2010年に登録された交配、Dendrobium Kean’s Baby (parishii × Nestor)をカリフォルニアのNorman Fang氏が再交配したもので、Fang氏はpeloricのparishiiを使って作出したNestorを種子親として使用したKeans’s Babyを作出しました。ペタルにpeloricの目立った特徴を持った個体群として今回、グループとして認められました。正式な表記はDendrobium Kean’s Baby grex, Raspberry Delight Group.となります。


その他のニュースやお知らせ


サンダースリスト付録の発行終了
1961年よ3年、または5年間隔で発行されてきたサンダースリスト付録ですが、近年の印刷版に対する需要の減少や、保管コストの高騰、ほとんど情報にはオンラインでアクセスできる点などを踏まえ、Orchid Hybrid Registration Advisory Groupとの協議を経て、現行の最新刊、Three Year Addendum 2017-2019を最後に、発行を取りやめることが決定しました。

交配登録時には開花写真を提供しましょう
登録申請用紙等にも記載があるように、花のカラー写真は登録において重要な資料となります。しかし、発芽しなかったり、培養に失敗する可能性があるにも関わらず、まだ未熟である鞘を根拠として登録申請する登録者いることも事実です。登録においては、登録される交配が植物として存在することが絶対条件で、登録申請時にすでに開花していることが望ましいとされています。登録されていても、その交配が存在しないと判明した場合には登録は削除されます。

印刷版の登録証は有料になります
海外宛の郵便物や送付物のコスト増加に伴い、2021年10月1日よりイギリス国外への印刷版の登録証(certificate)の請求には追跡可能な配送の料金として10ポンドが必要となります。電子版についてはこれまで通り、無償(登録料に含まれる)で提供されます。


今回は以上となります。参考になれば幸いです。