第2回
植え替え

カトレヤ インターメディアの栽培 第2回の今回は選んだインターメディアの植え替えをしたいと思います。
今回選んだ株はこちら。

3号の硬質ポリポットにバーク(樹皮を破砕し、発酵させた植込み材料)で植えられています。植え込み部分を横から見ると9本のバルブが立っています。写真一番右、赤く囲った、鉢からはみ出して上に伸びている部分が昨年から現在にかけて成長したリードバルブと呼ばれる部位で、成長の最前線です。その他のバルブはバックバルブと呼びます。ご覧の通り、リードバルブが鉢をはみ出し、根が鉢の外へはみ出していますので、植え替えることにしました。(4月下旬でした)

今回は、バックバルブの不要部分を切除して新しい植え込み材料で植え替えます。

まず最初に、せっかく咲いていますが、植え替えが遅くなるとその分、成育期間が短くなってしまうので、花終わりを待たずに花を切ります。シース(鞘)ごと花茎の根本にはさみを入れ、葉を傷つけないよう気を付けて切ります。

花を切り取る

次にラベルを外し、鉢から株を抜き取ります。プラスチック製であっても根が張り付いていると中々抜けないこともあります。そんな時は消毒したナイフを使ったり、鉢を揉みながら根を剥がしたりします。バルブを持って引っ張ったりするとバルブや芽が傷付く危険がありますのでやめましょう。

鉢から抜いた状態

鉢から抜けたら、リードバルブを含め4本程度のバルブを残し、以前の古いバルブを切除します。匍匐茎と呼ばれる水平方向に伸びる茎にハサミを入れます。匍匐茎を切ると不要部分は自然と根ごと外れます。外れないときは鉢底側からバークをほぐしてやるとうまく外れると思います。

匍匐茎にはさみを入れます

更に、長くはみ出した根は鉢の中にしまっても折れて腐ってしまうので、鉢に収まる長さで切り揃えてしまいます。(新芽から根が出てきますので、痛んだ根は思い切って切ってしまって大丈夫です)

あまり深植えはせず、リードの根本が埋まるか埋まらないかくらい(支柱で示したあたり)を目安にして植えます。植え替える鉢はリードバルブの先に余裕のあるサイズということで今回はワンサイズアップして3.5号にしました。

新芽が出る位置(リードバルブの根本)が鉢の中心あたりに来るように左手で株と鉢を押さえ、バークを詰めていきます。菜箸や太い支柱などを使って鉢の側面や底にまでバークを行きわたらせながら淵から1.5センチ程度のところまでしっかりと詰め、指でしっかり押さえます。最後にラベルを指して完成。株を持って軽く持ち上げてみても抜けないくらいなら大丈夫です。

本来は今回お庭に持って帰ってからのお話を掲載予定でしたが、植え替えがありましたので、その様子をご紹介しました。次回はお庭での栽培についてご紹介したいと思います。では、今回もコラムをお読みいただきましてありがとうございました。

豆知識 ~植え込み材料選び~

「水苔がいいですか?バークがいいですか?」という質問、よく頂きます。“〇〇なら絶対水苔、△△は絶対バーク”といった決まりはあまりなく、“どっちでもできますよ”と言われると悩ましいところです。そんな時は、自身の水やりスタイルにあったものを選ぶのも良いでしょう。バークやミックスコンポストは水苔に比べ乾きやすく、ヘゴやコルクはさらに保水性が低いです。なんとなく水やりが好き、ついたっぷり目にやってしまう方は、水はけの良い植え込み材料がおすすめです。また、複数の株を栽培する方は、植え込み材料を合わせたほうが、水やりのペースを合わせることができて管理しやすくなります。